爬虫類は入念な事前準備と必要な知識があれば、初心者でも飼育できます。
とはいえ爬虫類は種類によって特徴が異なり、飼育に必要なものも様々。
「初心者が飼いやすい爬虫類はなんだろう?」とお悩みの方も多いでしょう。
そこで本記事では、爬虫類の中でも初心者が飼育しやすいペットについて紹介します。
併せて飼育方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
爬虫類の飼育初心者が注意べきこと
爬虫類は魅力たっぷりの生き物ですが、人気ペットである犬や猫とは異なる部分が多いです。
ここでは爬虫類を飼った後で後悔しないように、飼育するうえでの注意点を解説します。
爬虫類は懐かない
犬や猫とは違い、爬虫類は人に懐きません。人に寄って来て甘えることもなければ、気軽に抱っこできる関係にもなりません。爬虫類は人に『懐く』のではなく、人に『慣れる』動物です。
懐かないというのはメリットでもあり、デメリットでもあります。
もちろん犬のように、スキンシップが出来ないのは寂しいですが、一匹でお留守番させる事もできますし、慣れた様子でご飯を食べてくれる姿は、犬や猫に劣らず愛らしいです。人に慣れてくると、ベタベタ触るのは無理でも、短時間だけ手に乗せる(ハンドリング)は出来ますよ。
爬虫類は懐くのではなく、慣れる動物ということを念頭に入れておきましょう。
爬虫類は虫が大好き
リクガメやグリーンイグアナなど、草食又は草食に近い雑食性の爬虫類もいますが、基本的に爬虫類は虫やネズミを食します。メジャーな爬虫類であれば専用に作られたフードも販売されていますが、食べてくれない爬虫類も多いです。
ある程度まで育っている爬虫類には餌にこだわりを持つ子も多く、そういった場合は冷凍や既に死んでいる餌ではなく、生餌でないと食べてくれないなんてことも……。
「虫に触れない」「ネズミが可哀そう」という苦手意識や抵抗感のある人は、爬虫類を飼育するのに、かなりの覚悟が必要かもしれません。
爬虫類を診てくれる病院は少ない
爬虫類は犬や猫などのメジャーなペットと比較して、診察が出来る病院はかなり少ないです。インターネット上で調べてみても、郡山市には2~3件、福島県まで範囲を拡大しても5件ほどしかありません。
動物病院と言えば犬猫専門のところが多く、最近は小動物も見れてくれる病院が増えてきましたが、いわゆる『エキゾチック可』の病院は限られています。更にエキゾチック可でも、特定の種類しか診れないという事も珍しくないようです。
爬虫類は絶食も出来ますし、病気や怪我にも強い傾向がありますが無敵ではありません。爬虫類を飼う際は、事前にかかりつけになってくれる病院を探しておくのが良いでしょう。
初心者でも飼育しやすい爬虫類|カメ編
鶴は千年、亀は万年という風に長寿の象徴として有名なカメ。堂々とした佇まいや、他の爬虫類のように動き回らない事から、安らぎを与えてくれるペットとしても大人気です。
そんなカメの中から、初心者でも飼育しやすいおすすめ3選を紹介します。
クサガメ
クサガメはイシガメ科に属するカメで、幼体は別名ゼニガメとも呼ばれています。ただしゼニガメとは本来、ニホンイシガメの幼体に付けられていたものが、クサガメにも付けられたもの。ゼニガメとして売られている場合、どちらなのか確認しておきましょう。
クサガメの由来は『臭いカメ』からで、その名の通り威嚇する際に強烈な臭いを出してきます。とはいえ飼育下においては、威嚇する機会もそうそうないため、ちゃんと気を付けていれば問題ありません。雑食性で食欲旺盛なため、人工餌もしっかり食べてくれます。
ミシシッピニオイガメ
ミシシッピニオイガメはドロガメ科のカメです。ミシシッピはアメリカ合衆国南部に位置する川のことで、『大きな川』を意味します。見た目からアカミミガメと間違われやすいですが、アカミミガメは耳の周りが赤いという違いがあります。
ニオイガメという名前の通り、クサガメと同じく威嚇する時に強烈な臭いを発しますが、適切に飼育していれば問題ありません。カメの中ではかなり小さい部類で、大きくても13cm程度にしかならないため、カメの入門編として紹介される事も多いです。
ニホンイシガメ
ニホンイシガメはイシガメ科に属するカメ、つまりクサガメの仲間です。クサガメとの見分け方は簡単で、甲羅の後ろ側にギザギザがある方がニホンイシガメですね。クサガメの項目で解説したように、幼体は別名『ゼニガメ』と呼ばれています。
日本固有のカメであり、地域によって絶滅危惧種や準絶滅危惧種とされていますが、飼育する分には規制はありません。日本出身らしく温厚な性格で、水質にさえ気を付けていれば飼いやすい品種と言われています。「せっかく飼うなら、日本らしいペットを」とお考えのかたは、ぜひニホンイシガメをおすすめしますよ。
初心者でも飼育しやすい爬虫類|トカゲ編
爬虫類といえばトカゲをイメージする人も多いはず。見た目も品種ごとに大きく異なりますが、全体的に人に慣れやすい傾向があるため、初心者でも飼育しやすい種類です。
ここでは、初心者でも飼育しやすいトカゲを3匹紹介します。
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲはアゴヒゲトカゲ科のトカゲで、威嚇する時に喉を膨らませて口を大きく開ける様子から、この名が付けられました。全身にトゲトゲがありますが、実際にはゴムに似た感触で、触っても痛くないため安心です。
トカゲの中では温和な性格で、人に慣れやすいため飼育のしやすい動物に入ります。雑食性で昆虫から野菜までなんでも食べますが、栄養面から生きた昆虫をおすすめされる事が多いです。
また平均的な体長が40cm~50cmなので、小さいケージで飼育が可能。家でも簡単に飼える爬虫類です。まさにフトアゴヒゲトカゲは、飼育初心者向けのトカゲと言えるでしょう。
ニホンカナヘビ
ニホンカナヘビはカナヘビ科のトカゲで、名前の通り日本固有種です。名前に『トカゲ』ではなく『ヘビ』とありますが、これはトカゲはヘビの祖先という伝承があったためだと言われています。
人に慣れてくれるトカゲですが、やや神経質な性格で、特に外で捕獲した個体は時間をかけて接する必要があります。餌は生きた昆虫の方が望ましく、人工餌は食べない子も多いです。昆虫が苦手だと覚悟が要りますが、日本固有種のトカゲを飼いたい方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アオジタトカゲ
アオジタトカゲはトカゲ科のトカゲで、短い手足と太い身体が特徴です。その姿はツチノコのイメージにそっくりで『ツチノコの正体は誰かが逃がしたアオジタトカゲ』という説もあるくらいです。
飼い始めた当初は警戒される事も多いですが、基本的に人に慣れやすいため。トカゲ初心者にもおすすめ。また雑食性で基本的に昆虫を主食として、野菜やフルーツを与える事が多いです。人工餌は食べてくれる子と食べてくれない子がいるため、最初のうちに確認しておきましょう。
初心者でも飼育しやすい爬虫類|ヤモリ編
ヤモリは漢字で家守と書く事から分かるように、古くから家を守ってくれる存在として慕われています。そんなヤモリも、もちろんペットとして大人気ですよ。
ここではイモリの中でも、人気ツートップの2匹を紹介します。なおニホンヤモリについては、入手が難しい事を理由に省略します。
ヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキはトカゲモドキ科のヤモリで、英名はレオパードゲッコーです。ペットとしては『レオパ』という愛称の方が有名かもしれませんね。爬虫類の中でもかなり飼育しやすく、ヤモリどころが『爬虫類で初めて飼うならこの子!』という声も多いです。
性格は『温厚』『陽気』などと言われており、基本的に人に慣れやすい部類に入ります。また穏やかで動きもゆっくりなため、ハンドリング(手に乗せること)も可能です。肉食性で特に昆虫を好むため、餌やりだけは覚悟しましょう。
ニシアフリカトカゲモドキ
ニシアフリカトカゲモドキはヤモリ科のヤモリで、英名はアフリカファットテールゲッコーです。太いしっぽとずんぐりとした身体が特徴で、ヒョウモントカゲモドキに負けず劣らずの人気を誇っています。
穏やかな性格のヒョウモントカゲモドキとは違って、神経質かつ臆病な性格のため、飼育難易度はこちらの方がやや高め。とはいえ露骨に難しいわけではないため、好みに合った子を選ぶくらいの感覚で大丈夫。餌は生きた昆虫を与えるようにしましょう。
爬虫類は初心者でも飼育できる!
爬虫類は変温動物、つまり自分で体温調節ができない事から気軽に飼育できないとされる事もあります。
しかしちゃんとした事前準備と知識、何かあった時に頼りにする動物病院さえあれば、初心者でも飼育はできます。
皆さんもぜひ、爬虫類と一緒に過ごしてみませんか?