ペットを弔う時、土葬や納骨など葬る方法は様々です。
しかし、土葬は法律や住民への配慮から行うのが難しく、現代では火葬してから納骨するのが基本となっています。自分の身の回りの環境を考慮した上で、ペットを天国へ送る方法を知っておきましょう。
今回はそんな埋葬・埋骨・土葬・納骨の違いや方法について解説していきます。
ペットの埋葬・埋骨・土葬・納骨の違い
埋葬や土葬、埋骨など聞いたことある言葉であっても、具体的にどういった方法なのか分からない人もいるかと思います。まずはこれらの違いについて見ていきましょう。
埋葬とは
埋葬とは【ご遺体やご遺骨を土に埋める】事を指します。『墓地、埋葬等に関する法律』では土葬として定義されていますが、一般的には火葬した後のお骨を土に埋めたり、納骨堂に収納したりする事も埋葬と言います。
埋骨とは
埋骨とは【火葬した後のご遺骨を土に埋める】という埋葬方法の一つです。樹木葬もこれに該当します。
土葬とは
土葬とは【ご遺体をそのまま土に埋める】という埋葬方法の一つです。日本では火葬が一般的ですが、海外は異なる場合があります。特にイスラム教やキリスト教、儒教が広まっている国ではそれぞれの教えに基づいて土葬を行う事が多いです。
また、日本でも明治6年に『火葬禁止令』が出されてから土葬が広まりましたが、明治8年に衛生面及び土地の確保が困難という理由で同令は廃止になりました。現代では土葬そのものは認められているものの、市町村の許可や土葬する場所の確保の観点から難しいとされています。
土葬は土に埋め、そして土に還る事から自然回帰の方法として古くから存在します。
納骨とは
納骨とは【火葬した後のご遺骨を骨壺に入れてお墓に納める】事を指します。また、納骨堂に納める事も納骨と呼びます。
火葬が一般的な日本では、火葬したお骨をそのまま骨壺に納めて四十九日や一周忌などのタイミングで納骨する人が多いです。ただし、これはあくまで一般的なタイミングであり、実際に納骨する時期に決まりはありません。
納骨という方法は昔からありましたが、特に2000年代からは少子高齢化の事情もあり、永大供養墓や納骨堂に納骨するという人が増えています。
ペットの土葬・埋骨・納骨の方法
ここからは土葬・埋骨・納骨の方法について詳しく解説していきます。
土葬の方法
土葬自体の方法は簡単で、地面にスコップでご遺体が入る程度まで穴を開けて埋めるだけです。特別な処理をしないため、費用もかかりません。
ただし、ペットの土葬は費用がかからない点がメリットですが、それ以上に現実的に考えてかなり難しいです。というのも、ペットの遺体は廃棄物処理法で廃棄物と定められているため。つまり、公共の場ではない私有地かつ、水道汚染をしないために川や湖などの【水】に繋がる場所を避ける必要があります。
他にも腐敗臭の原因になったり、害獣を発生させてしまうなどのデメリットが挙げられます。引っ越しの際は新しい住民や工事業者とのトラブルを避けるために、掘り起こす必要もあるでしょう。
埋骨の方法
埋骨を現代でやろうとするなら樹木葬もしくは、火葬したご遺骨を散骨する方法が一般的です。
・樹木葬の場合 樹木葬とは、お墓の代わりに樹木を墓標にすること。形式上はお墓の一種であるため、樹木葬霊園など法的に許可が降りている場所でのみ樹木葬ができます。
・散骨の場合 散骨はご遺骨を粉骨してから自然に撒く方法です。自宅の庭など私有地で散骨を行う場合は、トラブル防止のために近隣住民に断りを入れておきましょう。山中や他人の土地に散骨したい場合は必ず、所有者に許可を取ってください。
納骨の方法
納骨をする場合、火葬した時に納骨したり、特定のタイミングで納骨するなど時期をこちらで選べるのがメリットです。ここでは霊園や納骨堂に納骨する方法と、それまでの手元供養について解説します。
・霊園や納骨堂に納骨する場合 霊園や納骨堂には、【人とペットと一緒に入れる場所】と【ペットのみを納骨する場所】の2種類があります。前者の場合、特に新しめの民営霊園に多くありますので探してみましょう。
・手元供養の場合 先述したように、納骨のタイミングは自由なため、納骨するまでは手元供養することになります。といっても、手元供養に特定の方法はありません。骨壷に納めて大事に保管してもいいですし、一部だけをアクセサリーに入れて持ち歩く方法もあります。ご自身の生活に合った方法で供養してあげてください。
現代に適した方法でペットを天国へ送ろう
今でも土葬をしている場所はありますし、法律的にも問題ありません。
しかし、引っ越しの可能性がある方や街中など周囲に他の住民がいる家での土葬は、後のトラブルの要因になるためおすすめはできないのが現状です。
火葬は費用がかさむものの、トラブルになりにくく、散骨を行えば土葬と同じく自然に還す事ができます。それに、埋骨や納骨の方が手元供養できる期間があるぶん、心の整理もつきやすいでしょう。
身の回りの環境を配慮したうえでの【天国へ送る方法】について、今一度考えてみてくださいね。