猫の去勢・避妊手術の重要性と多頭飼育崩壊が与える影響について

query_builder 2022/10/28
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猫を飼うなら、必ず気にしておきたいのが【去勢・避妊手術】の話題。

発情期の問題行動や精巣、子宮の病気を予防するために手術を推奨する意見が多い一方、身体への負担や猫の生殖機能を奪うことへの抵抗感から手術をしない方がいいという意見も少なからず見受けられます。

今回は猫の発情期の行動や去勢・避妊手術の流れ、そして多頭飼育崩壊について解説します。

猫の発情期の時期と行動

猫は_殖力の高い動物として有名であり、適切な飼育をしていないと一気に数を増します。

そうでなくとも発情期は問題行動も多いので、_殖させる気がないのであれば去勢・避妊手術を推奨致します。

ここでは猫の発情期と問題行動について解説します。

猫の繁殖能力

猫の発情期の危険性は問題行動だけではありません。

その繁殖能力の高さこそが最も危険であり、後述する多頭飼育崩壊にも繋がってきます。

_殖能力といっても色々ありますが、猫の場合は【性成熟が早い】【妊娠率が高い】【発情期の頻度が一定ではない】という点が優れており、とりわけ妊娠率に関しては猫の交尾方法※1もあって、ほぼ確実に妊娠すると言われています。

しかし、あくまで繁殖能力の高さそのものが問題ではなく、繁殖力を見誤った不適切飼育が問題となっているということは忘れてはいけません。

※1人間も含め、およそ哺乳類の交尾はメスが排卵する前に運良く交尾できれば受精する自然排卵です。しかし、猫は交尾をした刺激で排卵、受精する交尾排卵であるため、交尾したらほぼ確実に受精します。

オス猫の発情行動

オス猫に発情期はなく、発情期を迎えたメス猫の声や匂いにつられる形で発情します。

一口に声や匂いといっても、その範囲はとてつもなく広いため、室内飼いかつ他の猫とは会わないというオス猫であっても油断できるものではありません。むしろ、メス猫の発情期が一定ではなくなった今、昔よりも去勢手術していないオス猫の飼育はより困難になったと言えるかもしれません。

オス猫は発情すると、目当てのメス猫と交尾するために様々な行動を取ります。赤ちゃんの声のような鳴き声を発したり、匂いの強い尿をあたりにスプレーするなどして、自分の存在をメス猫に教えるのです。また、メス猫にはない特徴として、他のオス猫よりも自分が優秀であることを証明するために、オス猫や人に対して攻撃的にもなります。

メス猫の発情行動

メス猫は春や夏に発情期が到来すると言われていますが、厳密には少し違います。というのも、彼女たちは日照時間の長さで発情の周期をコントロールしているのです。これは陽の光だけでなく、電灯などの人工照明でも同じなため、常に室内にいる猫は秋や冬でも発情することがあります。先述したようにオス猫はメス猫の発情期につられて発情するため、避妊手術の重要性はオス猫よりも高いと言えるでしょう。

メス猫は一度発情期が到来すると、およそ1週間から2週間程度発情期が続き、オス猫に自分の存在を知らせるよう行動します。具体的にはオス猫と同様、鳴き声や匂いの強い尿をあたりにスプレーしたり。また、自分の匂いをつけるために背中を床にこすりつける事もあります。ただし、自分が誘って待つ側なためか、オス猫のように攻撃的になることはありません。

発情期に入るとお尻を高くあげるような姿勢を取る事があるため、鳴き声や尿のスプレーを合図として覚えておきましょう。

猫の去勢・避妊手術の流れについて

去勢・避妊手術は少なからず猫に負担をかける手術です。

もちろん、獣医師たちも万全の体制で挑みますが、それでも飼い主としては不安でしょう。

ここでは去勢・避妊手術の全体の流れを術後の生活も含めて解説します。

去勢手術の流れ

オス猫は大体生後6ヶ月程度から性成熟が始まり、生後12ヶ月程度には交尾できる身体へと変わっていきます。そのため、去勢手術は性成熟が始まる生後6ヶ月前後には行うのが理想です。ただし、猫の状態や病気の有無によっては、身体の負担を考慮して手術するタイミングをずらす事もあります。

手術は、最初に術前検査を行ってから全身麻酔で猫を眠らせてから開始します。内容は外科手術となっており、精巣周りの皮膚を1cm~1.5cm程度切開し、精巣を摘出、その後止血と縫合をして完了です。ただし、去勢手術は傷口の治りが早いため、内容によっては縫合しないケースもあります。全体としては20分程度で手術が終わりますので、猫の状態に問題がなければ日帰りになることもあります。

術後は、猫が傷口を気にして舐めたりいじったりしないように、エリザベスカラーとよばれる襟巻きのようなものを着用させます。傷口が化膿しないよう、動物病院から抗生剤や消炎剤が処方されるため、服用させながら経過を見ましょう。傷口は大体1週間程度で塞がり、縫合していた場合は再び動物病院に向かい、抜糸して一連の流れは終了です。

避妊手術の流れ

メス猫はオス猫と比べて性成熟が早く、猫によっては生後4ヶ月で性成熟が始まる子もいます。そのため、なるべく早期の避妊手術が推奨されていますが、あまりに早すぎても身体の負担が大きいため、場合によっては最初の発情期が終わってから手術するケースもあります。

手術の全体の流れはオス猫と同様に、術前検査を行い全身麻酔で眠らせてから外科手術をします。まずおへそから下部分の皮膚を切開、開腹して卵巣又は卵巣と子宮を摘出、その後止血と縫合をして終了します。メス猫は傷口もオス猫と比べて大きいため、ほぼ縫合することになります。手術時間は1時間程度です。

術後は傷口をいじって化膿させないように、エリザベスカラーを着用して生活します。それまでは激しい運動やお風呂は避けてください。特に問題がなければ、およそ1週間程度で傷口が塞がるため、動物病院で抜糸して一連の流れは終了です。

広がる多頭飼育崩壊とその影響

近年、ペットは単なる愛玩動物の枠に当てはまらず、大切なパートナーとも言える存在になっています。しかし、その愛情が何らかの要因で離れてしまったら、最悪の事態へと繋がってしまうかもしれません。

ここでは多頭飼育崩壊と、それによって飼い主やペットに何が起きるのかについて解説します。

多頭飼育崩壊が起きる原因

多頭飼育崩壊はあくまで多頭飼育が問題なわけではなく、【適切に飼育できないまでに数が増えてしまった】ことが問題です。

支払える金額を遥かに超えたエサ代や医療費によって、経済が破綻してしまうことも珍しくありません。しかし、たとえ去勢・避妊手術をしていなくても、それだけで生活ができないほどまでに至るとは考えにくいです。一体何が原因なのでしょうか。

こうした問題は、手術の有無はもちろんですが、飼い主の状態によるところも多いです。実際に過去の事例を見ると、認知症を患った、加齢によって判断能力や体力が衰えた、経済が破綻するほど追い込まれていたなど、何らかの要因で飼い主が精神的にも肉体的にも問題を抱えてしまっていたケースが大半です。

更にこういった状況は、自分の力や意志だけではどうしようもない場合も多く、周囲のサポートが必須になる事も多々あります。特に近年は高齢者夫婦や独身世帯がペットを飼うことも多く、第三者が気づく事もないまま多頭飼育崩壊に繋がってしまう事も珍しくありません。

多頭飼育崩壊が招く飼い主への影響

多頭飼育崩壊が起きた家は、とにかく不衛生な環境の一言につきます。

あたりには糞尿が飛び散り、ご飯の食べ残しが散見され、害虫やネズミなどの衛生動物が蔓延っている事もあります。そんな環境では満足に生活をすることはおろか、まともな健康状態を維持する事も叶いません。

感染症のリスクはもちろん、経済の破綻により衣服を洗濯することもできず身体は汚れ、近隣住民との交流も難しい状況です。食事も満足にできない事も多く、賃貸を借りている場合は家賃も払えずに強制退去されてしまうケースも多く報告されています。

先述したように、多頭飼育崩壊は第三者のサポートが必要不可欠ですが、こんな状態ではサポートどころか周囲の理解も得ることはできないでしょう。多頭飼育崩壊が深刻になるまで報告されないのには、こういった背景も影響しています。

多頭飼育崩壊が招くペットへの影響

不衛生な環境で生活が崩壊するのは、飼い主だけではありません。当然、ペットにも影響が出ます。あくまでペットの健康状態によりますが、状況によっては動物愛護法における虐待(ネグレクト、死亡、死体の放置など)に当てはまる事もあります。それに、こういった環境で育った猫は、たとえ保護されたとしても、殺処分される可能性も少なくありません。

多頭飼育崩壊はとにかくペットにとって最悪な環境です。室内の衛生状態は悪く、まわりにはペットの死体や弱りきった個体が転がり、共食いが起きる事もあるそうです。そんな環境では、肉体的にも精神的にも多大なダメージを負うのは必然でしょう。そんな状態の猫を保護できたとしても、猫は人間を信じる事ができないので、新しい飼い主を見つけることが非常に困難です。

もちろん、喜んで殺処分を決める人はいません。自治体やボランティア団体も懸命に里親を探しますが、それでも全ての猫に里親が見つかるとは限りません。里親が見つからない猫や完治の見込みがないほどの重病を患った猫、コントロールできないほどの凶暴性がある猫は殺処分される事になります。

多頭飼育崩壊は誰も幸せになりません。飼い主になったからには、絶対に避けたい最悪の事態と言えます。

猫の去勢・避妊手術と向き合おう


今回は猫の去勢・避妊手術と多頭飼育崩壊について解説してきましたが、中には「手術しないだけで多頭飼育崩壊は大げさな気が……」という人もいるかと思います。

確かに、手術をしない=多頭飼育につながるわけではありませんし、そもそも繁殖させたい飼い主さんも多いはずです。

しかし、多頭飼育崩壊を起こしているということは、去勢・避妊手術をしていないということでもあります。可能性の大小ではなく、誰しもが最悪の事態を引き起こすかもしれないという事が重要なのです。

ペットのためにも、猫の去勢・避妊手術の重要性と多頭飼育崩壊が与える影響について、今一度向き合ってみましょう。

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住所:福島県郡山市安積4丁目203-3

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