日本で人気な犬の中でも特に大人気なチワワ。
その愛くるしさに心打たれた人も多いアイドル的な存在のチワワですが、一方で勇敢な一面も持ち合わせています。
そんなチワワを飼育する上での注意点についてご紹介します。
チワワってどんな犬?
チワワを飼育する上で、まずはチワワとはどういった犬種なのか見てみましょう。
チワワは世界に広く認知されている中で最も小さな犬として知られている、いわゆる【超小型犬】に分類されます。
元々はメキシコ生まれですが、日本でも1970年代に飼育が可能になりました。犬種名の「チワワ」はメキシコ最大の州「チワワ州」が由来になっています。
見た目の愛らしさや小型犬ゆえの飼育のしやすさから日本では多大な人気を誇り、アニコム損害保険株式会社が公表している【人気犬種ランキング2022】においてはトイプードルに次いで2位にランクインしています。
ただ、品種改良や人気からの無理な交配と繁殖が問題になっている犬種でもあり、遺伝的な要因から先天性の病気も出やすいとも言われています。
チワワを飼育する上で誤解されがちなこと
チワワは【超小型犬】【可愛い見た目】という特徴から、しばしばあらぬ誤解を受けており、飼ってから「こんな予定じゃなかった」となってしまう事も……。
そんな事にならないように、ここではチワワの誤解されがちな2つのウソについて見ていきましょう。
「散歩は必要ない」はウソ
小型犬の中でも特に小さなチワワは、しばしば「家での運動だけで十分」だという話を耳にしますが、運動量のみに注目して散歩が不要というのは正しくありません。
チワワの1日に必要な運動量は約2kmほどとされており、この点だけ見ると確かに家での運動で十分賄えそうです。
しかし、そもそも散歩は運動する目的だけで行われるものではありません。外の空気を吸って気分転換したり、広い世界を見せて社会性を学ぶという意味もあります。
散歩をしないまま育つと問題行動を起こすような社会性のない子になる可能性があります。運動量という意味だけでなく、教養を学ばせるためにも散歩に出かけた方がいいでしょう。
「大人しい犬種」はウソ
チワワは見た目や雰囲気こそ大人しそうな印象を与えますが、実際にはその真逆と言っていいほど好奇心旺盛かつ神経質な性格です。
また、自分よりも遥かに大きな相手にも怯むことなく向かっていくほど勇敢で、一時期は番犬として重宝されていた歴史があります。
もちろん個体差はありますし、しっかりとしたしつけをしていれば礼儀正しい忠犬となってくれます。
しかし、初めから大人しい犬種だと勘違いしてトラブルを起こしたケースは少なくなく、「イメージと違った」という理由で飼育を放棄する飼い主も僅かながら存在します。
ペットを飼育する上で重要なのは、その動物がどのような生態なのかを把握する事です。見た目ではなく、中身を見極めていきましょう。
チワワの飼育上の注意点
ここからはチワワを実際に飼育する上で気をつけたい注意点について見ていきます。立派な名犬にするためにも、しっかり目を通してくださいね。
チワワは寒さに弱い
チワワは身体が小さく、体毛も短いため、寒さに非常に弱い犬種であり、【最も寒さに弱い犬種】とすら言われています。
日本の気候は、原産国のメキシコに比べると冬場は冷え込むので特に注意しましょう。
特に室内が拠点となる室内犬にとって、エアコン等による気温調節は必須です。電気代やガス代も相応に高くなってしまいますが、愛犬のためにほぼ常時稼働を心がけましょう。
子犬時代のしつけが今後に影響する
子犬の頃のしつけは可哀そうなどの意見がありますが、そのしつけが成犬になった時の基礎になってきます。
そもそも犬という動物は個体差こそありますが、総じて獲物を狩って食すハンターです。
子犬からしつけをしていないと、本能を律する事が出来ずに他の人や動物を獲物や脅威として見てしまい、攻撃する可能性もあります。
事実、飼い犬が襲ってきたという事件は毎年発生しており、その場合は弁護士を交えてお話をしなければなりません。
飼い主になった以上、飼い犬をコントロールする責任が生じます。その責任を持った上で適切なしつけを行っていきましょう。
チワワの発症率が高い病気
チワワに限らず小型犬は病気になりやすいため、ちゃんとした知識を持った上で飼育する事が大切です。今回はそんな発症率の高い病気の中から、特に知名度の高い3つの病気について見ていきましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は別名「パテラ」とも呼ばれている病気で、チワワなどの小型犬の発症率が高い関節疾患です。
膝蓋骨は読んで字のごとく膝にある皿のような骨の事で、大腿四頭筋の力を脛骨に伝える事で膝関節をスムーズに動かす役割を持っています。
この膝蓋骨が内側や外側にズレている(脱臼)状態であり、膝関節を伸ばせなくなります。その結果、後ろ足を曲げたまま歩行するなどの異常が見られるようになります。
また、脱臼はクセになりやすく、何度も脱臼していると関節軟骨を削ってしまい痛みにも悩まされます。
小型犬の膝蓋骨脱臼は先天性によって発症すると言われています。
しかしながら、【肥満を防止して関節の負担を減らす】【カーペットなどの滑り止め対策を行う】などを行うことで、膝関節への負担が減少し、症状の軽減や進行を防ぐことができます。
症状が出ていない場合でも、予防になるので膝関節にかかる負担を軽減できる生活環境を整えてあげましょう。
尿路結石症
尿路結石症は我々人間にも馴染み深い病気だと思います。
尿の通り道である腎臓や尿道などの間に結石が出来てしまい、激しい痛みや尿が排出できないといった症状が見られます。
結石の種類にはいくつかあり、チワワはその内の尿酸塩による結石が多いです。
厄介なのは治療しても根本の解決にはならない事にあります。
結石を破壊する事は出来ますが、再発する危険性が高いためです。
また、一度結石が出来てしまった後は療法食を与えたり、水分を多く取らせるといった予防法が取られます。
お水を飲みやすいように好みの温度にする、尿を溜めさせないために散歩で排泄する機会を作るなども効果的です。
気管虚脱
気管虚脱とは気管(空気の通り)がどこかで潰れてしまい、思うように呼吸が出来なくなる状態の事を指します。
初期段階では咳が多くなる程度しか見られないため見逃されがちですが、症状が重くなってくると「ゼーゼー」という苦しそうな呼吸をするようになります。
最も恐ろしい点として【症状があまり進行しないパターンがある】という事が挙げられます。
これは一見すると良い事のように思えますが、病気そのものは治っていないためどんどん状態が悪くなり、気がついた時には手術すら不可能なほど悪化してしまう危険性があるのです。
対策としては、軽い咳でも念の為に動物病院で診てもらう方法が一番です。手遅れになる前に、些細な違和感でも相談しましょう。
チワワを飼育する上で大切な事
チワワは小型で可愛い見た目で忠誠心も高いですが、好奇心旺盛で神経質な性格です。
【しつけ等の教育をする】を怠れば問題行動を起こす危険な犬になる可能性もあります。
飼い主の責任として、ちゃんとした教育を施した上で、沢山の愛情を注いであげましょう。
また、チワワなどの小型犬は寒さに弱く、病気になりやすいという注意点もあります。
先天性のものもありますが、生活環境を整えることで症状を軽減することができたり、進行を防ぐことができたりします。
日頃から意識して、気にかけるようにしましょう。
わからないことや困ったことがあれば、自分で判断せず、かかりつけの動物病院に相談するようにしてください。
本記事の内容を参考に、チワワとの素敵なペットライフをスタートさせてくださいね。