犬の水中毒に要注意!その危険な症状と3つの対処法を解説

犬の水中毒に要注意!その危険な症状と3つの対処法を解説 コラム

夏は暑さのあまりついつい過度に水分補給をしがちですが、あまりに大量の水を飲んでしまうと水中毒になってしまう恐れがあります。特に犬は暑さに弱いともいわれており、実際に喉が乾いたらお皿の水をすべて飲みつくしてしまう光景も珍しくありません。

水中毒は軽度であればそこまで脅威ではなく、そもそも滅多な状態にならない限り発症することもありません。しかし、一度発症し、飼い主が気づかないまま放置してしまうと命に関わるほど危険な状態にまで陥ってしまうこともあります。

特に夏は意図的な水分補給に限らず、プールや海の水を誤飲してしまい水中毒の発症につながるケースも多々あるので要注意。

今回は犬の水中毒の症状から対処法まで、詳しく解説していきます。

危険な水中毒の症状を解説

危険な水中毒の症状を解説

水中毒と聞くとなんだか恐ろしげな水をイメージしがちですが、どこの水であっても症状が現れるリスクは常にあります。過去には死亡事例が出ているほど危険なものですので、どんな症状なのかを確認しておきましょう。

ここでは水中毒の概要について解説します。

水中毒とは

水中毒は正式名称を低ナトリウム血症と呼び、血液内のナトリウム濃度が基準よりも下回っている状態のことを指します。水中毒は水そのものに毒性があるわけではなく、水を多量に飲むことで発症するものです。

通常、水を飲んだことで体内に水分が運ばれたら最終的には尿として排出されます。しかし、排泄しきれないぐらいの水分を摂取してしまった場合、体内のナトリウムが希釈されすぎてしまい、身体の中の水分とナトリウムのバランスが崩れて水中毒を引き起こしてしまうのです。

極度の多飲状態であったり、激しい運動をして水をがぶがぶ飲んでいる、プールで遊んでいる最中に水を飲んでしまうなど原因は多岐にわたります。今回は犬のみに絞って説明しますが、私たち人間でも起こりえる症状ですので、夏は特に気をつけましょう。

水中毒の症状

水中毒は初期段階だと目立った体調不良の兆しはなく、せいぜい少し元気がなくなる程度です。しかし、そのまま放置してしまうといずれふらつき、お腹が膨らむ、嘔吐などの症状が出始めます。ふらつきや嘔吐は熱中症でも起こりえる症状なため判断がしづらいですが、どちらにせよ危険な状態であることに変わりはありません。

症状が悪化してしまうと虚脱状態になってしまったり、呼吸困難など危険な状態になります。さらに進行すると脳にまで悪影響が及んでしまい、意識消失やけいれんまで引き起こしてしまい、最悪の場合死に至ってしまいます。

人間のデータではありますが、過去には実際に死亡事故が起きているほど、大変危険な症状です。初期段階のうちに対処することで解消できるケースがほとんどですので、何か愛犬に異常が見受けられた場合はすぐに休ませ、動物病院にて診察を受けさせましょう。

愛犬の水中毒を防ぐ3つの対処法

愛犬の水中毒を防ぐ3つの対処法

水中毒は恐ろしい状態ですが、普段通りにしている分には問題ありません。なぜなら、あくまで極端に水を飲んでしまうことが発症原因であるからです。

しかし、シチュエーションによっては水を大量に飲んでしまう可能性もあるでしょう。

ここからは、愛犬の水中毒を防ぐ3つの対処法を紹介します。

水を一気に飲ませない

繰り返しにはなりますが、水中毒は大量の水を一気に飲んでしまうことで発症します。夏場や運動直後の犬は体内から失われた水分を補給するため、いつもよりも水分補給の勢いが強くなりますので、お皿に水を注ぐ際はゆっくりとしたペースで注ぎましょう。

また、激しい運動の後や時間をおいての水分補給だった場合はただの水ではなく、犬用の経口補水液を飲ませるのもおすすめです。通常の水では塩分が少なく、より大量の水を飲んでしまいがちですが、経口補水液であればナトリウムを始めとした塩分もしっかりと接種できます。また最近は通常の水に溶かして使うパウダーも販売されており、そちらであればかさばることなくいざという時にも便利です。

ただし、人間用の経口補水液の場合は塩分以外にも糖分が含まれているため、量を間違えると腎臓病や糖尿病の原因となります。ですので、ちゃんと犬専用のものを飲ませましょう。

プールで遊ぶ際は適度な休憩を挟む

夏の暑い時期にはプールで思いっきり泳ぎたいですよね。実は水中での運動は全身の筋肉を使うため、筋トレや運動不足の解消にとても効果的。犬は水遊びが好きな子も多いので、しょっちゅう利用する人も多いのではないでしょうか。

しかし、長時間ずっとプールで遊んでいると犬も段々疲れてしまい、なにかの拍子にプールの水を大量に飲んでしまう恐れがあります。また水中でボール遊びする際も同様で、口の隙間から水が入り込んでしまうことも……。なるべく15分程度ごとに小休憩を挟み、愛犬の体調には常に気を配りましょう。

またプールで遊ぶ際は、水中毒と同じく命に関わる症状として低体温症にも注意が必要です。水遊びの最中に愛犬の元気が無くなってきたり、寒そうに身体を震えさせている場合は速やかにプールから出てタオルで身体を拭いてあげてください。

海で遊ぶ際は海水に注意する

塩分が無い、又は少ないプールと違って海は塩分がたっぷりと入っている海水で出来ています。プールの水みたいに多量に飲んで水中毒になることはありませんが、その反対である高ナトリウム血症を発症してしまう可能性があります。こちらも水中毒と同様に命に関わる危険な状態なので、絶対に飲ませないようにしてください。

そのほか低体温症に気を付けることはプールと同じですが、波がある海ではプールのように上手くは泳げない犬も多いです。波にさらわれて溺れてしまわないように気を付けてください。また、犬の小さな体は熱い砂の影響をモロに受けてしまいますので、熱中症にも注意が必要です。

海で泳いだ後はシャワーで海水を洗い流すか、無ければ真水で濡らしたタオルで身体を拭きましょう。塩分を含む海水が皮膚についたままだと皮膚炎になってしまいます。肉球に入り込んだ砂や水もしっかりと流し、火傷をしていないか確認することも忘れずに。

大切な愛犬を水中毒から守ろう!

大切な愛犬を水中毒から守ろう!

水中毒は普通の水を適度に飲んでいる分には発症せず、日常生活ではほぼ意識しなくとも良いでしょう。しかし、夏は過剰な水分補給やプールや海の水の誤飲など水中毒になりかねないシチュエーションが多くなります。

遊ぶ際はこまめな休憩と愛犬の体調確認を入念に行い、何か普段とは違う違和感を感じたら帰宅したり、状態によっては動物病院で診察を受けさせましょう。

また、激しい運動の後は経口補水液も併用し、水分とミネラルのバランスを保つことが重要です。水分補給は一気に大量にするのではなく適切な量を心がけ、愛犬を水中毒から守りましょう!