「愛犬を食中毒から守ろう!」その症状と対処法まで徹底解説

「愛犬を食中毒から守ろう!」その症状と対処法まで徹底解説 コラム

食べ物が傷みやすい梅雨や夏は食中毒の注意が必要です。

それは人間だけでなく、犬も例外ではありません。

 

そのため、飼い主がしっかりと対処をしておかないと、食中毒から危険な症状にまで発展する可能性もあります。下手をすれば命に関わることもあるため、正しいフード管理などが大切です。

今回は犬の食中毒の症状と対処法から、適切なフード管理まで解説していきます。

1犬と食中毒の関係について

私たち人間の間では残念なことに結構な頻度でニュースになる食中毒問題。

その恐怖は人間のみならず、ペットにまで及んでいます。

 

「自然界で生きてきた彼らが食中毒?」と思う方もいますが、自然界でもお腹を壊してしまう動物はいますし、人間用の食材が毒になることもあります。

ここでは犬と食中毒の関係について解説します。ただし、【犬はお腹を壊しにくいって本当?】に関しては諸説がありますので、参考程度に読み進めていきましょう。

1.1犬はお腹を壊しにくいって本当?

犬はよくお腹が丈夫だと言われていますが、これは半分正解で半分間違いです。

結論からいうと、野生の犬は人間よりはお腹が丈夫というのが答えになります。そもそも野生動物は人間とは違って、生肉だったりその辺の草を食べて生活をしています。

 

そんな環境で人間と同じように少し変な物を食べてお腹を壊していたら生きていけません。少しずつ身体の中に抗体を作り、丈夫な胃を作っていったのです。犬は野生動物の中でもそれほど胃が強いわけではありませんが、それでも人間と比べるとお腹を壊しにくいと言われています。

ただし、産まれた時から人間のお世話になっている犬は例外。抗体が作られないため、人間ほどではありませんが腐食した物を食べたり、変な物を食べたりしてしまうとお腹を壊してしまいます。人間も大昔は当然お腹が壊しにくい身体だったのですが、火を使うようになってから毒のある食べ物を食べなくなったため、抗体が作られないようになっていったのです。

1.2犬が食べちゃダメな食べ物

今回のお話とはややズレますが、同じぐらい重要なのがそもそも犬が食べてはならない物をよく理解しておくことです。

有名なチョコレートや玉ねぎは知っていても、それ以外はよく知らないという人は多いでしょう。「変な物は与えていない」という人でも要注意です。犬は食に対する興味が強く、たとえ飼い主の手から与えたものでないとしても、食べ物だと認識したら拾い食いをしてしまうこともあります。

 

下記によく人間が食べる物の中で、犬が中毒を起こしてしまうものをまとめましたので、ぜひご参考ください。

  • チョコレート(カフェインやテオブロミンなど)

犬が食べてはいけないことで有名なチョコレートですが、その理由は知らないという人もいます。原因はチョコレートというよりもカカオに含まれているカフェインやテオブロミンなどの物資であり、これによって下痢や嘔吐を起こしてしまいます。同じ理由からコーヒー等のカフェイン入りの飲料にも要注意です。

  • 玉ねぎ(有機チオ硫酸化合物)

これも有名な食材ですね。犬は玉ねぎに含まれる有機チオ硫酸化合物を分解できないため、中毒症状を引き起こします。注意してほしいのはネギ類全般がダメということ。ニンニクやニラ、らっきょう等もネギの仲間です。

  • ブドウ

ブドウによって中毒を起こしてしまう報告は多いですが、その理由については明らかになっていません。一部ではデマだとか個体差という話が流れていますが、実際に中毒を起こした事例がある以上、食べさせないにこした事はないでしょう。

  • アルコール

犬は人間と違ってアルコールを分解することができず、体内に長く残り続けます。その結果、呼吸器や内臓に多大な負荷をかけ、最悪の場合は昏睡状態や死に至ります。

  • キシリトール

人工甘味料として優秀なキシリトールは犬にとっては極めて有毒な物質で、少量であっても血糖降下によって死んでしまうことがあります。

上記以外でも中毒を起こす食べ物は多く、防ぐためには犬用の食べ物だけを与えるのが一番安全です。

2犬の食中毒の症状と対処法

人も食中毒で意識不明の重体になることや、下手をすれば命に関わることも珍しくありませんが、犬も同様に危ない状態になることがあります。

そもそも食中毒を起こさせないことが大切ですが、いざという時のために症状と対処方法は覚えておきましょう。

ここでは食中毒の症状と対処方法について解説します。

2,1食中毒の主な症状は下痢や嘔吐

食中毒の原因は主に病原体、自然毒、犬には毒な物の3つ。ただし、基本的に摂取後12時間以内に下痢や嘔吐が見られることが多く、他には発熱や貧血、血尿、脱水症状も報告されています。これらの症状は中毒症状のみならず、その他の病気が原因であってもよく見られる症状ですので、安易に決めつけずにすぐに動物病院で診察を受けましょう。

 

気をつけたいのが症状が出始めるまでの時間と個体差による症状の重さ。例えば前項で解説したキシリトールは摂取後30分も経たずに中毒が現れるのに対し、ネギ類は半日以上経過したあとに現れることもあります。食べた瞬間から症状が出るわけではありませんので注意してください。

 

また個体差によって症状の重さや症状が出始めるまでの摂取量が異なることもあります。ただし、量に限らず有毒なことには間違いないため、「うちの子は大丈夫」だと油断しないようにしましょう。

2,2一番適切な対処は病院での診察

食中毒に限った話ではありませんが、犬の体調が悪そうな時は自分でなんとかしようとせずに動物病院で診察を受けさせるのが一番です。緊急の場合は先に獣医師に連絡し、飼い主でもできる応急処置の指示を仰いでください。

診察を受けさせる場合は、獣医師が正確な治療を行えるように【いつ何をどの程度食べたのか】を説明できるようにしましょう。先述したように犬が食中毒になる理由は一つではなく、獣医師はまず初めにどんな理由で中毒になったのかを知る必要があります。

また未然に食中毒を防ぎたい場合も獣医師を頼ることが大切。食べさせても良いのか分からない、拾い食いしてしまったけど大丈夫なのかなど、そういった場合は自分で調べるよりも専門家に聞いた方が無難です。最近は電話相談サービスもあるため、困ったことがあったらすぐに利用してみましょう。

3犬の食中毒対処法としてフードは大切

犬の食中毒対処法としてフードは大切

専用フードは高栄養価と加熱処理を徹底しているため、適切な保存方法さえしていれば基本的にはお腹を壊してしまうことは少ないです。管理を徹底し、愛犬に健康的な毎日をプレゼントしましょう。

 

ここでは犬の食中毒対処法となる専用フードや手作りごはん、生肉の管理方法について解説します。

3.1徹底したフード管理

夏場に限らず、ペットフードの管理は徹底してください。封を開けたフードは早めに食べきる、残したご飯はちゃんと処理する、密封したうえで冷暗所で保管するなど基本的なことを怠らなければ問題ありません。あとはフード用の虫除けや除湿できる製品を利用するとより安心ですね。

 

特にウェットフードなんかは性質上どうしても腐りやすいため、一度残したものはラップをして冷蔵庫で保管するのはもちろん、その日中に食べきれない場合は処分することも視野に入れておいた方が良いでしょう。

 

因みに、冷蔵庫から出した直後のウェットフードは当然冷たいため、犬が興味を示さないことも多いです。その場合は湯煎するなどして温めてあげると食べてもらいやすくなります。また、電子レンジは加熱しすぎて火傷の危険が出てくるため避けるのが無難でしょう。

3.2手作りごはん

大好きな愛犬のために手作りごはんを作っている飼い主様は多いですが、保管方法や与え方を間違えると大変危険です。そもそも大前提として【専用フードを与えるのが一番】だということは忘れてはいけません。

 

どうしても手作りごはんを食べさせたいのであれば、作ったものは早めに食べさせる、毒になりそうな物は加えないなど、普通のフードよりも注意が必要です。

 

また食中毒とは関係ないですが、手作り関係で気をつけたいのが栄養バランス。人間と同じ感覚で作ってしまうとバランスが偏ってしまいます。信頼できる調理サイトを見る、獣医師に相談するなどして、愛情だけでなく知識も持って調理していきましょう。

3.3生肉

犬も元々は野生動物として生の肉を食べていたということで、飼い犬になった今でも生食そのものは問題ありません。ただし、【人間でも生で食べられる肉】【骨付きを与えない】ことが最低条件です。

 

一番はじめの項目で犬は人間よりかはお腹を壊しにくいと解説はしましたが、だからといって加熱用のお肉を食べられるほど丈夫でもありません。またアニメや漫画でよく見られる骨付き肉も、骨が歯を痛めたり喉や内臓を傷付けてしまうため大変危険です。

 

もし食べさせるなら脂身が少なく、極めて新鮮な肉を選びましょう。専門サイトなどではフリーズドライのお肉も売られているため、そちらを購入するのもおすすめです。ただし、基本的には専用フードを食べている時点で栄養価は十分なため、あえて与える必要はありません。

4愛犬のために食中毒の正しい対処法を身につけよう!

食中毒の危険はなにも夏ばかりではありません。あくまで高温多湿な環境ではリスクが高まるというだけであって、春も秋も冬も常に食中毒には警戒しておく必要があります。

食中毒の症状の知識を持つことはもちろん、その対処法まで身につけておきましょう。

日々のフード管理を徹底して行い、愛犬に美味しいご飯を与えて下さいね。