梅雨を愛犬と一緒に乗り切る方法と気をつけたいこと

愛犬との梅雨の過ごし方 コラム

6月といえばジューンブライドのような華やかなイメージと梅雨や休日無しのようなマイナスなイメージが混ざり合う不思議な月。しかし、ペットを飼っている方にとっては残念ながら梅雨による様々な悪影響を意識しなければいけません。雨が激しいからと散歩に行けずストレスが溜まったり、皮膚病などのトラブルも起きやすく、中々気を張る時期です。

 

ただ、梅雨さえ終わればカラッとした夏に突入します。適度な室温、湿度管理と愛犬の体調ケアをしっかり行って梅雨のジメジメとした空気に負けない元気な生活を過ごしましょう。

 

今回は梅雨の時期に起こりやすいトラブルと気をつけたいことについて解説していきます。

1犬が梅雨に発症しやすい症状

犬が梅雨に発症しやすい症状

梅雨は高温多湿ゆえの様々なトラブルがあります。皮膚疾患や食中毒、下痢もそのうちの1つです。もちろんこれら以外にも感染症など注意しなければいけないことは多いですが、室内飼いで恐ろしいのは前述の3つです。

 

ここでは犬が梅雨にかかりやすい皮膚疾患と食中毒、下痢について解説します。

1.1皮膚疾患

犬の皮膚疾患と言っても色々ありますが、梅雨時に怖いのが【細菌性膿皮症】と呼ばれる疾患です。梅雨は湿気が多くなる関係で皮膚の表面を守るバリアが弱くなってしまい、腹部や内股ににきびや赤いブツブツ、湿疹などができてしまいます。また膿皮症はダニなどによるアレルギー反応や病気による免疫力低下でも起こりえますので合わせてご注意ください。

 

膿皮症は軽度であれば病院で内服薬を処方してもらえれば3週間〜1ヶ月程度で収まります。また、膿皮症の原因となるのはブドウ球菌であることが多いのですがこれは常在菌と呼ばれる、体内にあって当然の菌なので人や他の犬に移ることはありません。ただし膿皮症は非常に再発しやすい疾患なので、対策はきちんとする必要があります。

 

対策としてはまず過剰なシャンプーをしないこと。目安としては1ヶ月くらいの感覚で大丈夫です。ブラッシングは丁寧に皮膚を傷つけないように意識してください。梅雨時ということで室温と温度の管理も、人間が快適だと思うくらいを維持しましょう。

1.2食中毒

梅雨は湿度が高いため水と食べ物が腐りやすく、食中毒の報告がよくあります。食中毒は人間も危険ですが、犬にとっても危ないものです。主に発熱や下痢、呼吸困難や痙攣などを引き起こすため、これらの症状が見られた際はすぐに動物病院に向かいましょう。

 

犬の食中毒の原因は主にフード、手作りごはん、水、おやつなど飲食物全般です。

 

フードは封を切った瞬間から鮮度を徐々に失い酸化していきますので、開けたら2週間を目安に食べ切ってしまいましょう。手作りごはんは毎食作るのならさほど問題ありませんが、時間を空ける際は冷凍保存などの対策が必須です。おやつはおやつそのものというより保管している袋などが危険です。1日ごとに小分けして日を跨いだら破棄しましょう。

1.3下痢や嘔吐

人間も梅雨の時は下痢をしやすくなりますし、場合によっては嘔吐することもあります。犬であってもそれは同じで、高温多湿な状態ではお腹の調子も悪くなりがち。また、熱中症や脱水症状を恐れて冷たい水をたくさん飲ませてもお腹が緩くなるため、水分補給の加減が難しいのも悩みどころ。

 

また、これらの症状は生理現象としても起こります。たとえばほこりを食べてしまったり拾い食いをして胃がそれを拒絶した時や過度のストレスを感じた時も発症します。一度なら様子見でも問題ありませんが、何度も続くようなことがあれば病院で受診する必要があります。当然、腐ってしまったフードやおやつを食べた際も下痢や嘔吐をしてしまうので、上述した飲食物の対処も忘れずに。

2犬を梅雨時に留守番させる際の対策

犬を梅雨時に留守番させる際の対策

梅雨時は少し油断しただけでも体調を崩す危険な時期ですが、そんな時に愛犬を留守番させるのならある程度の配慮が必要です。帰ってきた時に愛犬が体調悪そうにしてたら大変ですし、なにか起きる前にできる対策をしましょう。

 

ここでは梅雨に犬を留守番させる際の注意点やその対策について解説します。

2.1エアコンを稼働させる

高温多湿な環境が続く中でエアコンを停止させるのは非常に危険です。地域によっては20度前後でもジメジメする場所もありますし、そういった環境の中で犬を一匹にしてしまう場合は、どんなに近くの用事であってもエアコンを稼働させておいたほうが良いでしょう。犬が快適に過ごせる目安は26℃前後、湿度は50〜60%程度だと言われています。

 

ただし、犬種やダブルコートかシングルコートかにもよって変わってきますので、愛犬の状態を見ながら調節しましょう。ハッハッハと喘ぐように呼吸している場合は暑がっているので、少し涼しくしてあげてください。逆に身震いしているのなら暖かくしましょう。

 

梅雨時を過ぎれば今度は夏の気温の影響でまたエアコンのお世話になるため、どうしても電気代が嵩んでしまいます。とはいえ「勿体無いから」と渋ってはいけません。愛犬のためにもエアコンによる室内環境の維持は徹底しましょう。

2.2可能な限り犬用の給水器を使う

犬用の給水器があるのを知っていますか?理屈は普通の給水器と同じですが、犬の状態によって結構なバリエーションがあるのが特徴。例えば目の見えない(視力が悪い)犬用に音(泡など)を立てるタイプなどがあり、留守番させている時も新鮮な水を飲ませることができます。

 

高温多湿な環境ではお皿に水を入れたまま放置してしまうと、犬の毛やよだれなどからあっという間に細菌が繁殖します。細菌が入っている水を飲んでしまうと下痢や嘔吐の原因になるため、極力新鮮な水を飲ませたいです。給水器は高そうなイメージがありますが、犬用の小さいものであれば2000〜5000円程度で買えます。

 

梅雨があければ今度は気温が上がってくるため、そのまま給水器が活躍します。

2.3涼める場所を作っておく

エアコンや給水器があったとしても暑いときは暑いものです。住民が誰かいればエアコンの調節や庭の日陰に移動させたりなど対策できますが、愛犬を留守番させるならそうはいきません。そんな時はペット用のクールマットがおすすめです。

 

値段はピンキリで高くて数万円、安くて5000円と幅が広め。素材も豊富で、場所を選ばないジェルタイプ、放熱性の高いアルミタイプ、通気性重視のござタイプ、自然な涼しさがある石タイプのものもあります。エアコンのみではどうしても電気代が不安な人や、調節せずに一定の温度を保ちたい人にもおすすめです。

 

ただし、流石にこれ一つでなんとかなるぐらいの万能性はないため、あくまでエアコンや給水器と併用することを前提にしてください。

3犬のことで梅雨時に気をつけたいこと

梅雨は雨の回数や高温多湿な環境ということで、ペットにとっては春夏秋冬とは別の季節とも感じられる特殊な時期でしょう。梅雨だからこそ気をつけたいことがそれだけ多くあるのです。

 

ここでは梅雨時に気をつけたいことについて解説します。

3.1熱中症の危険性

6月は梅雨のイメージもそうですが、いわゆる初夏と呼ばれる季節でもあります。夏の始まりというだけあって、北海道ですら気温は20℃を超え、東京では25℃以上の場所の珍しくありません。そこに梅雨の湿度が合わさるため、実際の暑さとジメジメした感じは体感として気温以上に感じやすくなります。

 

天気の良い日であっても湿度は高いことが多く、水分補給をしないとすぐに熱中症や脱水症状に陥ります。人間の場合は熱中症になっても、年齢にもよりますが応急処置さえ怠らなければ大事に至らない事も多いですが、犬の場合は非常に危険です。過去にも熱中症が原因で亡くなったペットは多く、7月や8月はもちろん、6月であっても熱中症の報告は多数あります。

 

呼吸が荒い、口の中や舌が赤い、よだれが多いなどは熱中症の初期症状です。これらの症状が見られた際はすぐに日陰に移動し水分補給と身体を冷やすこと。その上で動物病院でちゃんと診察してもらいましょう。

3.2ストレスが溜まる

梅雨の時期はどうしても散歩できないくらいの雨に見舞われる回数が増えます。そうなると犬も室内で遊ぶしかなくなりますが、あまりにそういった時間が多いと自然とストレスが溜まっていってしまいます。人間もジメジメ〜っとした時間が多いとうんざりしますが、犬だって同じようにうんざりしているのです。

 

家の広さにもよりますが、中型犬以降のサイズなら運動量はとても家の中で収まるレベルではないでしょう。その場合は車での移動が必要になりますが、近所のドッグランを調べてみましょう。ドッグランの中には室内で運営しているものもあり、そういった場所であれば愛犬ものびのびと遊べます。

 

小型犬であれば室内でも運動量は問題ありません。飼い主様と一緒にボール遊びやナワ遊びができれば室内でも楽しめるでしょう。

3.3散歩の仕方

雨の日は散歩に行くのを躊躇う飼い主様も多いですが、基本的には犬が嫌がらない限り散歩した方が良いです。小型犬であればそこまで無理する必要はありませんが、中〜大型犬は散歩しなければ必要消費カロリーにはたどり着かないはず。雨の状況や愛犬の体調を見た上で、問題なさそうなら散歩しにいきましょう。

 

ただし、雨の日に散歩するのであればいくらか対策は必須です。とにかく水に濡れないことが大切。レインコートなどの雨具はもちろん、なるべく水溜りを避ける、車に注意する、濡れた身体を拭けるようにタオルは持っておくこと。家に帰ったあとも拭けるように予備のタオルを玄関に置いておくのもおすすめ。

4ジメジメした空気に負けない!

梅雨はどうしてもイライラしがちですし、気持ち的にも落ち込んでしまいます。でも、それは犬も同じはず。愛犬も頑張っているのなら、飼い主がギブアップするわけにもいきませんね。エアコンをしっかりつけて、雨がそこまで酷くない日はレインコートを着て散歩に、帰ってきたら愛犬とスキンシップをしましょう。

 

今回解説した内容に注意しながら、愛犬と梅雨のジメジメとした空気を吹っ飛ばせるような日々を過ごしてください。