ペットロス専門のカウンセリングって?自分で出来るセルフケアも

ペットロス専門のカウンセリング コラム

空前のペットブーム以降、ペットは家族の一員として愛情を注ぐ対象として広くメジャーになりました。本来であれば喜ばしいものですが、同時にペットを失う喪失感によるペットロス症候群という心の病も深刻化してきました。まだまだ認識が薄いこともあり、周囲との温度差に苦しめられている人も多いでしょう。

 

今回はそんなペットロス症候群に掛かってしまった人たちの強い味方、ペットロス専門のカウンセラーによるカウンセリングについてお話していきます。後半では自分でできるメンタルケアについても触れていますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

1ペットロスの定義について

ペットロスとは正式名称をペットロス症候群と呼びますが、どのあたりから正式に病として認定されるのか、具体的にどんな症状があるのかなどそもそもペットロスの定義について分からない人も多いのではないでしょうか?

 

まずはペットロスの定義についてお話していきます。

1.1そもそもペットロスとは?

ペットロスは文字通りペットを失う事であり、死別や行方不明を含めた別れによる喪失感を伴う疾患です。ペットロスと認められる要素として主に下記の3つが重視されていると言われています。

 

・長期間にわたって、強い症状が続いている

・悲しみなどの感情面が、身体的苦痛よりも激しい

・日常生活に支障が出る

 

ペットロスに至る理由は様々ですが、特に安楽死などによる自分の判断への後悔や、行方不明や事故などによって急にペットがいなくなった場合などに発症しやすいとされています。まだまだ日本ではペットロス症候群に対する認識は広まっていないのが現状ですが、決して珍しいものでもおかしいものでもなく、むしろペットを愛した結果とも言える心の病です。

1.2ペットロスの主な症状

ペットロス症候群は主に抑うつ、罪悪感、怒りによる攻撃性、ペットを失くした事実を否認するなど精神面での症状(感情)が多く現れます。また抑うつは身体症状としても現れ、食欲不振や倦怠感、集中力の欠如や不眠を引き起こします。重症化してしまった場合はそのままうつ病へと発展することもあり、そういう意味では大変危険な疾患と呼べるでしょう。

1.3ペットロスは重症化しやすい?

もともと精神的な病は薬や手術で治るようなものではないため、長期に渡って続いたり重症化するリスクが非常に高いです。それも考慮した上でペットロスが重症化しやすい理由として、【自身】【環境】【失くした理由】の3つが挙げられます。

 

・自身の問題

先述したようにペットロスは抑うつ、罪悪感、怒り、事実否認といった感情を伴いますが、この4つの感情はそう簡単に消せるものでもなく、またどれも自己嫌悪に繋がる感情でもあります。「どうせ自分なんて…」と自分をより攻め立ててしまい、より症状が悪化するのです。

 

・環境の問題

心の病は自分との戦いですが、周囲の環境や周りの人たちの協力も重要です。しかしうつ病や自律神経失調症などは比較的認識されるようになってきましたが、ペットロス症候群はまだまだ浸透しているとは言えません。上司や友人など、生活に関わる人たちの「ペット程度で…」などの心無い一言が原因でより深刻になることもあります。

 

・失くした理由

ペットを失った理由も重症化に大きく関わります。例えば、寿命で亡くなったのであれば程度の差はあれどある程度受け入れる覚悟はできます。しかし、事故死や行方不明などの唐突な別れとなれば話は別でしょう。急な別れによって心の拠り所が無くなり、一気に重症化する危険も考えられます。

2ペットロスになった人に行うカウンセリング方法

カウンセリングの方法

ペットロスは立派な病気であり、治療が必要なケースも多いです。しかし、ペットを失う喪失感は同じくペットを飼っている人でないと中々共感できるものではありません。それに、心の病を治す事を目的とした相談はちゃんと知識を持った人たちでないとあまり効果は見込めないでしょう。

 

次はそんな専門的な知識や技術をもつペットロス専門カウンセラーについてお話していきます。

2.1専門カウンセラーだからこその意識の違い

そもそもペットロスは最近になってようやく表面化したもの。近年の【ペットは家族の一員】という考えが強くなってきたからこそ芽ばえた感情です。昔の人々も愛情こそ注いできたとは思いますが、どちらかといえば今よりもドライな考え方をする人の方が大半でした。

 

その上、今よりもペットを飼っている人も少なかったので、専門家でない人に相談しても「ペットが死んだくらいで…」と言われてしまう事もよくある光景でした。これは何も相談された人が冷たいわけでなく、年代や飼い主の経験などの意識の違いの問題です。

 

専門カウンセラーは【ペットロス症候群は歴とした心の病】と捉え、真剣に相談に乗ってくれます。まだまだペットロスへの認識が薄い中、こうした専門家の目線で真面目に話を聞いてくれるだけでも、カウンセリングを受ける意味としては大きいですね。

2.2メンタルケアを中心とした対話

カウンセリングは主に相談者とカウンセラーが一対一でお話する事で気持ちを和らげるのが基本となります。一見するとただお話してるだけのようにも思えますが、カウンセラーはちゃんとした知識や技術を用いて相談者の精神的な不安を取り除いたり、今後の方針を一緒になって考えたりしてくれています。

 

相談者側は自分の不安や疑問などを素直に話す事が大切です。なるべく具体的な内容が望ましいですが、無理に話を整理する必要もありません。考えがまとまらないのであれば抽象的な事柄でも大丈夫です。

2.3ゆっくり長期的に行うのが基本

理由がはっきりしている外傷や病気であればそれに応じた薬や治療法があるものですが、心の病に特効薬は存在しません。ゆっくり焦らずに長期的な目線で心に区切りを付けて、徐々に精神を安定させていく必要があります。

 

場合によっては仕事や時間の都合でそんなゆとりはないとカウンセリングを避けてしまう人もいるでしょう。しかし、自分だけで解決するようであれば、心の病はこれほど深刻な問題として認知されていないでしょう。しっかりとカウンセリングしていかなければ、むしろ今後の生活に響きます。無理せず自分のペースで時間を取りましょう。

3ペットロスになった時に自分でできるケア

セルフケア

心の病は周囲の手助けやカウンセラーによるカウンセリングも勿論重要になります。しかし、本当に必要なのはご自身によるメンタルケアです。ある程度症状が落ち着いてきて心に余裕が生まれたら、今度は自分でできるメンタルケアも試していきましょう。

3.1自分の感情を受け入れる

メンタル面が不安定な場合、最も恐ろしいのは自分の感情を押し殺してでも仕事などの社会活動に挑まねばと思ってしまうことです。「自分の都合で会社を休むわけにはいかない」「同僚や先輩に迷惑がかかる」など、自分だけの理由で周りに負担をかけてしまうことを避けようとしてしまいます。

 

まずは落ち着いて、事実のみを確認しましょう。自分が思っている事や不安を紙に書くと客観的に物事を測れますよ。また、どうしても仕事に支障が出るのであれば有給を取ることも立派な権利の一つです。ペットロスの事を話したくないのであれば、単純に調子が悪いなど体調面の理由で有給を取得するのもアリです。

 

とにかくまずは自分の気持ちを素直に受け止め、その上で自分がどうしたいのかを自分自身に問いかける事を意識してください。1人ではまとまらない時は、友人や家族…話せないならばペットロス関係の電話相談サービスを利用するのもおすすめです。

3.2日々の生活だけは健全に

心の不安定さは食事や睡眠を不健全なものへと変えてしまい、そして不健全な生活は更に心を不安定にさせてしまいます。ご自身の健康のためにも、この負のループからは早い段階で抜け出さなければいけません。誰かと一緒に食事を取ったり、先述したように紙に自分の気持ちを書き出したり心の安定を保ちながら健全な生活を心がけましょう。気持ちを落ち着かせるハーブティーなんかは身体にも良くおすすめです。

 

病院で処方箋を貰う事も短期的であれば問題ありません。ただし、精神的なものは薬では完治しない上、処方箋ありきの生活はむしろ身体に負担をかけます。あくまで最終手段かつ短期的な運用と位置づけ、基本的には健全な生活でゆっくりと心を癒やしていきましょう。

3.3友人や家族とコミュニケーションをとる

親しい友人や家族との会話は何にも勝る治療法です。普段話しているような何気ない会話でもいいですし、気の置けない関係であるなら感情面の少し踏み込んだ話をしても良いでしょう。また、可能であれば会話だけでなくスポーツやレジャーなどで一緒に身体を動かすとよりメンタル面が安定します。

 

精神的に参っている時はとにかく誰かと楽しいことをするのが一番です。ある程度落ち着いてきて、人と話す余裕がでてきたら早速誰かを遊びに誘ってみましょう。ただし、失礼ながらメンタル面が弱っている方は自分第一になるあまり身勝手になる傾向が出る場合があります。あくまで自分本位にならないよう、一緒に楽しむことを忘れずに。

 

4ペットロスはペットを愛した証です

ペットロスになる自分の事を【弱い】と恥じる事はありません。誇りに思えとまでは言いませんが、ペットを失った喪失感はペットを愛していたからこそ生まれる大切な感情です。いつか別れの時がやってくる事は覚悟していても、大切な家族を亡くすことは心に大きな傷を負うものです。

 

自分の感情を偽らずに友人や家族、カウンセラーなど周りの環境に頼りながら、しっかりとご自身の気持ちと向き合いましょう。重ねて申し上げますが、ペットロスは1日やそこらで治るものではありません。焦ることなく、自分の体調第一でゆっくりと治していきましょう。