ペット火葬でお花を選ぶ際の注意点とおすすめのお花5選

コラム

「家族として付き添ってきたペットとのお別れは最高のお花と一緒に送りたい」そう思うのは飼い主として当たり前の感情であり、素晴らしい心構えです。ですが、実際にお花を供えたいと思っても、具体的にどんなお花が良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?

ペット火葬のお花は人間の時とは選ぶ基準が違っており混乱するかもしれません。そこで今回は、ペット火葬に供えるお花の選び方とおすすめのお花を5つご紹介します。

ペット火葬に供えるお花についての知識

まず初めに、ペット火葬にお花を供える前に覚えておきたい基礎知識についてお話ししていきます。お花を供える意味や、お花以外では何を供えるのか、大切なペットのためにもしっかりと覚えておきましょう。

そもそもなぜお花なのか?

ペットに限らず、火葬の際はお花を供えることが基本になっていますが、そもそもなぜお花なのか知っていますか?火葬の際にご遺体に供えるお花のことを供花(くげ きょうか)と呼びますが、その由来は仏教説話の伝承によるものから、お花そのものの特性からくるものなど諸説あります。

例えば、仏教説話では「釈迦の弟子であった大迦葉が、釈迦の薨去の際にある男から貰った青蓮華を手に釈迦の許に向かった。すると、横たわっていた釈迦の周りを沙羅樹のお花の長い枝が囲んでいた」という話が由来だったと言われています。

また、お花や草木はなんどでも咲き誇ることから生命力の象徴ともされており、死者の新生を願う気持ちからお花を供えるようになったとも言われています。

お花以外ではおやつなどを供えることも

ペット火葬では、お花以外にもペットが好きだったおやつを一緒に供える人も多いですが1つだけ注意点があります。それは必ず容器は入れないこと。容器の材質によっては熱で爆発してしまったり、骨に付着したり燃え残ってしまう危険性があります。

その点だけ留意していれば、おやつを入れることであの世でも食うに困らない生活を送ってくれるでしょう。また、ペットとの写真や手紙なども少量であれば問題ありません。ペットとの思い出や最後に伝えたいことを綴って送ると、ペットも寂しくありませんね。

ただし、なにかを供える際は必ず火葬の人に確認をとってからにしましょう。

ペット火葬のお花を選ぶ際の注意点

人間の火葬の際には、ユリや菊のお花など選ぶお花は宗教によって決められています。その点、ペット火葬に供えるお花は特に規定はなく自由に選ぶことができますので、ペットが好きだったものやペットを連想させるお花を選ぶのもOKです。散歩道で咲いていたお花と同じ種類のお花など縁の深いお花なんかも素敵ですね。

しかし、確かにペット火葬に使えるお花の種類は多いですが、それでも選ぶ際に避けておいた方が良いお花もあります。間違った知識のまま選んでしまうと、ご遺体が傷んでしまう危険性も…。そうならないように、お花を選ぶ際の注意点をまとめてご紹介します。

多すぎる量や色の濃いお花は避ける

赤色や紫色などの色の濃いお花は極力避けて、白や薄い青色や黄色の淡い色合いのお花を選ぶようにしましょう。濃い色合いのお花は火葬の際に遺骨に色が移ってしまうためです。ペットが好きだったお花など、思い入れの強いお花でどうしても供えたい場合はその点を留意したうえで、念のため火葬の人に相談してみましょう。

また、お花の量にも注意してください。大型犬などのサイズの大きいペットであっても棺は人間用のそれよりも小さいですし、小さな動物を入れる用の棺は更に小さいため、少しのお花で一杯になります。具体的な量が分からない場合は火葬の人に相談したり、お花屋さんで尋ねながら選ぶようにしましょう。

造花はNG

供花とは、生命力の象徴であるお花を供えることで死者の新生を願う意味が込められています。そういった意味では、造花などの作られたお花はあまり好ましくはありません。また、材質によってはペットの遺骨に付着してしまう恐れもあります。

ただし、紙製のお花であれば付着する恐れがないことからOKの場合もあり、また造花であっても棺の外に並べるのであれば問題ありません。希少性や開花時期のズレなどの理由で選びたいお花が入手できない場合は検討してみるのも良いでしょう。

野生のお花は遺体が傷む可能性がある

自宅の庭のお花や散歩道に咲いていたお花なんかは、ペットと共に過ごした場所であることからついつい選びたくなってしまいがち。ですが、野生のお花は虫がいることが多く、そのまま供えると遺体に移動し、最悪遺体が損傷してしまう恐れがあります。

特に火葬まで時間がかかるような火葬の場合は野生のお花は避けましょう。

花言葉で選ぶ人も多い

色にこそ制限はあるものの、多種多様なお花を選べることから花言葉で供花を探す人も多いです。花言葉の中には「希望」や「愛情」など、前向きで素敵な言葉もあるため、ペットの幸せを祈ってそれらのお花を供花として選ぶのです。

ペットとの思い出や感謝、あの世での幸福を花言葉としてペットに届けてみてはいかかでしょうか。

ペット火葬におすすめのお花

前の項目では、注意点や選び方をお伝えしてきました。その中でも、特に「花言葉で選びたいけどどんなお花が良いのか分からない」という人のために、花言葉の意味からおすすめのお花を5つほど取り上げていこうと思います。

ぜひ参考にしてみて、ペットに相応しいお花を選んであげてください。

カーネーション

見栄えや色の種類の豊富さ、入手のしやすさから大人気のお花です。また、カーネーション全体の花言葉である「無垢で深い愛」に代表されるように、全体的に愛情に関する言葉が多く、母の日なんかでも定番の贈り物ですね。

ただし、花言葉は複数の意味を持つものもあり、例えば白色は「純粋な愛」の他にも「愛の拒絶」などのひどい言葉もあります。特に黄色は「侮蔑」「軽蔑」などネガティブな言葉が多いです。

ポジティブな意味でそれらを選ぶ際は、他の好意的なお花と一緒に供えることをおすすめします。

・花言葉
全体 無垢で深い愛
白色 純粋な愛、尊敬、愛の拒絶
赤色 母への愛、感動
オレンジ 純粋な愛、清らかな慕情
ピンク 感謝、上品、暖かい心
黄色 友情、軽蔑、侮蔑
紫色 気まぐれ、誇り、気品

ガーベラ

明るく元気よく咲き誇る形から比較的ポジティブな花言葉も多く、贈り物として人気のお花です。特に、「希望」や「感謝」など、ペットとのお別れを惜しみながらも新たな人生を踏み出す決意を示すような花言葉もあるため、笑顔でペットを送り出したい人におすすめ。

・花言葉
全体 希望、前進
白色 希望、純潔
赤色 前向き、限りなき挑戦
オレンジ 神秘、冒険心
ピンク 感謝、思いやり
黄色 究極の愛、優しさ

ひまわり

夏の象徴とも言えるひまわりですが、そのポジティブな花言葉から贈り物なんかでもよく使われるお花です。もちろん、ペットの火葬でも変わらぬ愛情を示す意味で人気の供花としてもおすすめ。

ちなみに余談ですが、向日葵の由来は「常に太陽に向かっているから」だそうです。ひまわりに導かれて無事にお日様のもとに旅立てるようにという意味で選んでみるのも素敵ですね。

・花言葉
全体 あなただけを見つめる、あなたは素晴らしい
小輪 高貴、愛慕
白色 程よき恋愛
黄色 未来を見つめて
紫色 悲哀

ユリ

「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合のお花」ということわざがあるように、清純な乙女を連想させるような美しい見た目が特徴のお花です。また、キリスト教においては白百合はマドンナリリーと呼ばれ、聖母マリアに捧げられたお花であることから純粋のシンボルとされています。

ペット火葬においては、とくに無垢や純粋はまさにペットのことを表しているように思えることや、火葬においてメジャーなお花なことから人気です。

・花言葉
全体 純粋、無垢
白色 純潔、無邪気、清浄
赤色 虚栄心
オレンジ 華麗、愉快、軽率
黄色 陽気、不安

カスミソウ

ふわりと小さく美しいお花を無数に咲かせる姿が印象的なお花です。派手さがないため、普段は他のお花とセットになることが多いですね。花言葉は感謝や幸福などがあり、ペットと出会えた幸福や、共に過ごしてくれたことへの感謝の気持ちを示すのにうってつけのお花とも言えます。

・花言葉
全体 幸福、感謝
白色 清らかなる心、親切
ピンク 切なる願い
水色 清い心

ペット火葬にぴったりのお花で最後のお別れを

家族であるペットを見送るのは悲しいことですが、いつまでも落ち込んでいては天国のペットに顔向けできません。せめて天国で幸せに暮らしていけるように、思いの込もった供花で送ってあげましょう。

今回ご紹介したお花はあくまで一例であり、必ずしもこれらを選ばなければいけないわけではありません。ご家族様が一生懸命考えて選んだお花であればきっとペットにも思いは伝わるでしょう。今回の記事がそのお手伝いになれば幸いです。